フリーランスがMFクラウド会計で劇的に会計処理を早くする方法~MFクラウド会計覚書き~

12月の終わりが近づき、ついに3期目が終わろうとしています。
じわじわと確定申告の恐怖がやってきたこのタイミングで、最近話題のクラウド会計ソフトを導入してみることにしました。はっきりいってこれ、絶対に導入すべきです。なんやこれ!めっちゃ楽やん!!ということで、青色申告のフリーランス、個人事業主だけが使える、クラウド会計ソフトで圧倒的に会計処理が速くなるちょっとした小技を書きとめておこうと思います。

クラウド会計ソフトはどれがいい?

本題に入る前に、今クラウド会計と言えば、freeeMFクラウド会計(旧名マネーフォワード for BUSINESS)がの2つが有名です。両者の詳しい比較や、機能などは他の方がレポートしてくれているのでそちらに譲りたいと思います。ネットで検索すれば色々出てきますが、私は下記を参考にしました。

参考:
「freee」「MFクラウド」そして「やよい」、どのクラウド会計ソフトで確定申告したらいいのか?
freeeとマネーフォワードを実際に使ってみたので比較してみた。

結局、私はMFクラウド会計を選択しました。
理由は、元々やよいの青色申告を使っていたのと、簿記を少しかじっていたので、インターフェースが既存の会計ソフトに近く、仕訳の入力がしやすく分かりやすくて良かったのと、金額も少し安かったというのが最初の理由です。
ですが、freeeも簡単にですが使ってみて、結局、このあと紹介する小技が出来るか否かがMFクラウド会計を使う決定打となりました。

クレジットカードの同期&自動仕訳の機能が劇的に会計処理を早くさせるが…

クラウド会計ソフトが登場して、その利便性を知らしめた機能が、この同期&自動仕訳機能でしょう。
使ってみてとにかく圧巻の一言です。一瞬で仕訳してくれます。取引店舗が摘要に自動記載されます。これまで全て手入力で仕訳していた人にとっては、恐らく8割方処理が省けるって言っても過言じゃないくらい。これが、会計処理を劇的に早くしてくれるのです。

ただし、この恩恵を受けるには、出来る限りクレジットカードで支払いを済ます必要があります。そして、私の様にクレジットカードを事業用とプライベート用で分けずに使っている人にとっては、自動仕訳後にいくつかの処理(事業用に使った金額を計算して引き落とし額を修正するなど)をしなくてはならず、それが結構面倒なのです。

そこで、この面倒な調整作業を省略して、兼用クレジットカードを使っていても気にせずクラウド会計ソフトを使えてしまうちょっとした小技を紹介したいと思います。これだけで、かなり会計処理が楽になるはずです!

事業とプライベート兼用のクレジットカードでも、同期&自動仕訳の機能を煩わしくなく使う方法

ということで、「劇的に早く会計処理したいけど、兼用カードを使っていて調整仕訳が面倒くさいと思っている人」、「来期は事業専用のカードを作る予定だけど、今期は兼用で取引していた人」など、ぜひこの兼用カードでも簡単に同期&自動仕訳機能が使える方法で劇的なスピードを体験してみてください。

手順は、

1.出来る限り、経費の支払いはクレジットカードを使う
2.支払いで使用したクレジットカードをMFクラウド会計と同期する

3.クレジットカードの勘定科目を「事業主借」に変更する

たったこれだけ。簡単でしょ?
このやり方のメリットは

a.勘定科目を事業主借にすることで、クレジットカード払い特有の未払金処理が必要なくなる
b.事業用のクレジットカードを持っていなくても、同期してからの後処理に悩まされることはない

この2点に尽きると思います。

クレジットカードの勘定科目を事業主借にするということは、つまり、「クレジットで支払った分を、その都度、事業主のプライベートなお財布から立て替えてもらった(=自分から借りている)」という仕訳にしてしまうということです。
そして、この事業主借は、決算時に一括で清算(事業主借の分を現金で仕訳する)すれば良いので、未払金処理に比べると手間が一度で済んでしまうのです。(もし、事業主借が増えていくのが気になるようでしたら、月末で清算処理をすれば良いです。)

通常の仕訳方法(クレジットカードの取引を未払金で仕訳する)だと、事業とプライベート兼用のクレジットカードを使っている場合、クレジットカードの引き落とし額にプライベート使用分が含まれるため、未払金額を計算しての金額を修正しなければならず、計算の手間がかかっていまいます。
(例:事業用に2388円、3123円、プライベートで525円、2389円、1575円使用した場合、自動仕訳された際に、525円、2389円、1575円分の仕訳は手動で削除することになります。ですが、引き落としは両方の合計の10000円で来るので、この引き落とし額を、事業用に使った2388円+3123円=5511円に計算して修正する必要がありました。)

そこで、クレジット支払い分の勘定科目を全て事業主借にしてしまうと、

①クレジット支払いの内、プライベートで使用した分の仕訳を削除
②銀行口座から引き落としされた仕訳を削除
③決算仕訳で「事業主借」を現金と相殺する

作業がこれだけで済んでしまいます。
しかも、事業主借は自動的に積みあがっていくので、手動での計算は不要です。

文中で何度も触れていますが、この方法は特にクレジットカードを事業用とプライベート用に分けていない人に絶大な効果を発揮します。私も分けよう分けようと思っていますが、現段階では分けていません。だって面倒くさいんだもん。
あと、これだとポイントも貯まりやすくなりますね。事業用とプライベートを同じクレジットで支払うことが出来るので。

もちろん、きちんと事業用とプライベート用に分けている人でも、未払金処理が何だか面倒だと言う人には使える小技です。

リボ払い、分割払いの場合は?

リボ払いの場合、きちんと支払ごとに会計処理をしたい場合や、支払手数料を費用に反映したい場合は、この方法は使わずに、事業専用カードを作った方が良いです。手数料の計算、支払回ごとに仕訳の調整が必要になるからです。

分割の場合は、自分は試してはいないのですが、先ほど紹介した方法で対応できるはずです。ただ、設備投資(一括費用計上出来ない高額備品など)の場合は、資産計上の別の仕訳が必要です。

ちなみに、リボ払いでも支払い手数料を費用計上しなくてよければ、この技で対応できます。その方が会計処理は楽ですね。(手数料は自分がプライベートの財布から負担するというロジックになります。)

三井住友カードのマイペイすリボのように、毎月全ての支払いを自動的にリボ払いにしていて、引き落としが定額、しかも、プライベートと兼用で手数料の計算も面倒!なんて場合は、この技を使ってしまう方が気が楽かと思います。手数料の費用計上ができないのはもったいないですが。
(仕訳はカードの利用明細の項目単位で行われるので、購入したものの金額も個別に反映されます。煩わしいことはありません。)

具体的な手順

■クレジットカードの勘定科目を事業主借に変更する

MFクラウド会計」で金融機関登録からクレジットカードを登録したら

口座情報>登録済み金融機関>使用しているクレジットカードの編集欄の「口座情報」>科目欄の選択項目から「事業主借」を選択>保存する

これを適用したい全てのクレジットカードに設定すれば、以降の取引は「事業主借」で仕訳されることになります。(デフォルトでは「未払金」になっています。)

■プライベート分の自動仕訳を削除する

入力・仕訳>取引入力・仕訳>連携口座の入出金>一覧の削除したい仕訳の「仕訳登録欄」の「×」を押す

これであっさり、プライベート分の自動仕訳も削除することが出来ます。

■決算時に事業主借を生産する

決算仕訳を自動でしてくれる機能はないんかな??なんとなくなさそうだけど、まだ記事投稿日時点ではハッキリ分かっていないので、分かり次第追記します。

残念ながらこの方法はfreeeでは使えない?!

登録して簡単に使って調べてみましたが、残念ながらfreeeではクレジットカードの勘定科目は「未払金」で固定されてしまうようです。これができたら結構便利だと思うのになぁ。
freeeのヘルプセンターに「freeeに登録されている勘定科目であっても、初期値以外の勘定科目はご利用いただけません。」と書いてあって、クレジットカードは自動的に勘定科目設定されてしまうので、恐らく変更は不可かと… 参考:検索してもでてこない勘定科目を新規に登録する

良い会計ライフ(?)を!

今回は、クレジットカードだけにフォーカスしてきましたが、同期&自動仕訳機能は銀行口座や電子マネー、通販サイトなどとも連携できます。いやーこれほんとすごいわ。

最後に、私の様に今年一度も仕訳していない人でも、クレジットカードで決済していた人はぜひとも試してみてください。あっという間ですから。