申告書は国税局の作成コーナーで作るべき~青色申告覚書き~

終わった…ようやく終わったよ、確定申告。

しかし、まさかこんなに時間がかかるとは思わなかった。正直なめていました。いや、決算は案外あっさり終わったんですよ。私は、会計ソフトにやよいの青色申告を使っているんですが、コイツを使えばちょいちょいっという感じで入力出来て、決算書作成まではすんなりいったのです。が、私のように、今年初めて青色申告(過去に確定申告の経験はアリ)、事業所得は赤字、よって赤字の繰越アリ、給与所得アリ(生活費確保のために数週間派遣で働いた)、源泉徴収されている収入アリ、株の譲渡益アリ、株の配当アリ、FXの損失アリ、FXの前年の損失繰越アリのような場合、その後の「所得税の確定申告書B」「損失申告用」「株式等に係る譲渡所得等~」「先物取引に係る~」(第一、第二、第四表うんぬん…)などなど、どれをどう入力したら良いか分からん!!となって頭がピーッ!となって確定申告書B以降に丸三日かかりました…。

そんな私から、私のようにちょっと手続きの多い「やよいの青色申告」ユーザー様へアドバイスです。

青色決算書(一般用)以外の申告書の作成には国税局の確定申告書作成コーナーを使うべし

確定申告書コーナー※24年度版。

なぜならば、このやよいの青色申告、あくまでも「会計ソフト」なのです。(開発元の弥生さんも自らそう表現しています。)なので、日々の集計~決算書作成までは非常にスムーズに行くのに、申告書作成ということになると、正直なところごく基本的な申告以外には不向きだと言っても良いくらいの代物ですね。
※ちなみに、決算書作成および申告書作成機能は、サポートプランに加入するか、次年度対応ソフトを購入するなどしないと付かない機能なので、そもそも国税局のHPから作成している人も多いはずです。それに慣れているなら、正直それで十分です。

じゃあ、何が使いづらいかってっていうと、順番通りに進めていっても不安が付きまとう、第一表・第二表以外の表の扱いが雑、という点が特によろしくないなと思いました。

一応、チェック項目に答えていくと、入力箇所がハイライトされてそこに入力していくことになるのですが、例えば「所得の内訳」を記入する時に、「事業所得の収入は全部書く必要あるの?」「源泉徴収されているだけのもので良いのかな?」と言った疑問が、素人だったら浮かんでくるわけです。しかし、手順に素直に従うだけではその疑問が解決されない(「○○のみを記入してください」みたいな吹き出しが出てこない)ので、ググってみても明確な答えがないものもあったりして、記入したものがあってるのかどうか不安になってくるのです。(ちなみに、サポート使えよという意見もあると思いますが、ケチな私は電話サポートなどが付いていないプランにしています。)

また、何とか第二表まで入力を終えて、「第四表を作成しよう」の項目にたどり着いた途端、

「国税庁の手引きを参考に入力してください。必要に応じて、付表も作成してください」

えぇぇぇぇぇ!!いきなり放置?!?!
てな感じで、ここから不安MAX、これまでの記入も漏れがないかめっちゃ不安になるというような次第です。
もちろん、私のように記入する書類が多い人の方が少ないのかもしれませんので、そんな人はサポート使ってしっかり弥生さんに納めなさいということなのでしょう。それはそれで、ビジネスモデルとしては納得ですが。(しかし、会計ソフトとしてはかなり秀逸です!)

逆に、国税局の方は、第一表は入力する箇所は自分で選ばなきゃいけないですが、それさえ分かっていれば、あとは順番通りに進めていくと、きちっと条件分岐なども説明入りで書かれていて該当箇所がどれか分かるし、入力欄も源泉徴収票などの証明書と同じ書式になっているし、指示通りに入力していくと迷うことなく最後までたどり着けます。もちろん、第四表だろうがそれに付随する付表だろうが、途中で入力させられるので、漏れなく記入出来ます。文字通り「いつの間にか終わった」てな感じに終わります。

基本、お役所はあまり好きになれないのですが、この国税局の確定申告書作成コーナーだけはうっとりします。それもそうですよね。これだけはどんなにお金をかけても使いやすくして、国民の皆さんから血税を巻き上げなきゃ気持ちよく収めて頂かなきゃいけないですもんね。

ということで、決算書まではやよいの青色申告などの会計ソフトを使って、確定申告書は国税局の確定申告書作成コーナーを使うことが一番効率的だと思います。以上、駄文でした~。

参考サイト:
確定申告の書き方|FX 確定申告書の書き方ガイド
めざせ節税!ちょっと賢い「株」の確定申告

※ちなみに、どうやら株式の譲渡益の源泉徴収税も所得が低ければ還付されるみたいです。分離課税なので所得に関係なく課税されるものだと思っていました。

※2014/12/24追記

3期目の決算を迎えて、クラウド会計ソフト「MFクラウド会計」を導入しました。フリーランスの方は特に劇的に会計処理が楽になるので、おススメです!ちょっとした小技を紹介しているので、よければこちらの記事もご覧ください。